ゴーシュは、町の活動写真館の楽団でセロを弾く係りでした。けれどもゴーシュはへたくそで、いつも楽長にいじめられるのでした。
町の音楽会が10日後にせまったある晩、ゴーシュがいつものように部屋でひとりで練習していると、玄関のドアをたたく音がします。
ドアを開けてみると、そこにはトラ猫が!ゴーシュに「セロを弾いてほしい」と頼むのです。
それから毎晩のように動物たちが代わる代わるゴーシュの演奏を聴きにやって来るようになりました。
動物たちと一緒に音楽を奏でていくうちにゴーシュは今まで気が付かなかったことを感じ始めるのでした。